「電子黒板って何?」「"電子黒板"という言葉は聞いたことがあるけれど、詳しいことはわからない」というお客様から、「電子黒板の使いどころがよくわからない」など、電子黒板について知りたいお客様のためのページです。
電子黒板とは|活用事例|表示方式による分類|入力方式による分類|関連用語
「電子黒板」という言葉は、幅広いホワイトボード・黒板機器に対して使われている言葉です。電子黒板という言葉の定義は人によりまちまちです。
例えば、ホワイトボード上をイメージスキャナが移動して、ホワイトボードに書いてある内容をプリンタで印刷できるホワイトボード(「コピーボード」とも)を電子黒板とよぶことがあります。
また、液晶やプラズマの表示装置にパソコンの画面を直接映す、または、ホワイトボード上にパソコンの画面をプロジェクタで投影し、投影した画面を指で操作することができる機器をさす場合もあります。後者は「インタラクティブ・ホワイトボード」、「電子情報ボード」とよばれることもあります。
最近では、単に電子黒板といった場合には、後者(インタラクティブ・ホワイトボード)を意味することが一般的です。すなわち、ホワイトボードをプロジェクタ用のスクリーンとして使い、かつ、パソコンを操作するタブレットの役割ももたせた機器です。操作には、指だけでなく専用の電子ペンを使用する場合があります。
パソコンやDVDなどの画像・映像を表示するだけでなく、すぐにインターネットに接続して情報を調べたり、パソコンの画面上にホワイトボードを通じて書き込みを行ったりして使うことができます。従来の黒板とパソコン、映像機器などが一体化したものでありながら、パソコンの操作に不慣れな方にとっても直感的に操作できる、画期的な製品です。
電子黒板を活用すれば、ホワイトボード上に投影したパソコンの画面をタッチして、マウスのクリックやスクロールを実現できます。また、ソフトを使えば、ホワイトボード上への書き込みが画面へ反映され、そのままパソコンで保存できます。共有もカンタンです。
複数のプロジェクタと同時接続して、ホワイトボードと大画面のそれぞれにパソコンの画面を投影すれば、大人数の会場でのプレゼンテーションでも利用可能です。小会議室や教室から、大会場まで、幅広い場面での活用が可能です。
電子黒板を活用すれば、パソコンを意識することなく、パネル上で指1本で操作できます。指で指し示した場所には視線が集まるため、ポインタやマウス、キーボードでの操作よりも、はるかに効果的なプレゼンテーションを行うことができます。
プレゼンテーションへの導入のメリット
1.パソコンを操作する人員がいりません。説明しながらホワイトボードをタッチしてパソコン画面を操作できます。
2.パソコン画面上への書き込み・保存も可能です。
3.画面上を押すだけで、拡大・スクロールができます。
電子黒板を活用すれば、パソコンを意識しないで、大画面パネル上で情報分析・情報共有ができます。
例えば、店内に設置したビデオカメラをイントラネットで接続することで、会議室や本部にいながら店舗や店員の状態を大画面で確認できます。お客様のお買い物の動向を見ながら、画面をタッチして直接カメラの操作(向きの変更・画面拡大)を行い、LIVEでマーケテイングができます。16画面同時表示でも1画面12インチの画面サイズでの閲覧が可能です。また、画面へのコメントの書き込みや保存も可能で、即座に課題事項の分析・共有が可能です。
電子黒板を活用すれば、大画面ディスプレイでTV会議を行うことができます。遠隔地との対面での打ち合わせであれば交通費や時間コストがかかりますが、TV会議システムを導入すれば経費と時間を節減することができます。
例えば、出張費5万円/回・人の場合、2人で10回の出張があれば20万円かかります。これらの費用も、一度テレビ会議システムを導入してしまえばかかることはありません。
電子黒板の表示方式は、「前面投影型」「背面投影型」「液晶・プラズマ表示型」「ユニット型」の4種類に分類できます。
いずれの方式でも、パソコンの画面をスクリーンに投影するだけでなく,投影された画面に自由に文字やイラストを書き込むことができます.また、スクリーンに投影した画面に書き込んだ内容は、パソコンで保存・読み込み・編集・印刷などを行うことができます。
いずれの方式でも、画面の操作はパソコン本体およびスクリーン上の両方から可能です。キーボードやマウスを利用してパソコン本体から操作するだけでなく、投影した画面に指やペンで触れることで操作することもできます。プレゼンテーションの際に、キーボードやマウスを操作することなく、聴衆の視線を画面に集中させながら説明を進めることができます。「スマートな、21世紀にふさわしいプレゼンテーション」を実現できます。
前面投影型電子黒板は、プロジェクタを前面から投影して使うタイプの電子黒板です。
前面投影型のメリット
ホワイトボードや黒板に対して投影するため、パソコン不使用時には、通常のホワイトボードや黒板としても利用可能です。強度面でも頑丈で、表示部分の破損等を気にする必要はありません。
また、比較的安価です。大画面のタイプでも低予算で購入できます。重量も比較的軽く、キャスターつきのタイプでは、持ち運んだり移動させて使うこともできます。最近ではプロジェクタと一体型になったものも発売されています。
前面投影型のデメリット
電子黒板とは別にプロジェクタを用意する必要があり、初回の操作時には、プロジェクタの位置あわせ(例:画面に移された四隅のマークをタッチする)の作業が必要になる場合があります。また、操作の際に画面の一部に影ができます。
背面投影型電子黒板は、画面の後部にプロジェクタを設置し、背面から投影するタイプの電子黒板です。
背面投影型のメリット
背面投影型電子黒板は設置・セッティングが容易で、パソコンと電子黒板を接続するだけですぐに利用可能です。前面投影型電子黒板では操作時に影ができますが、背面投影型では影を気にする必要がありません。
背面投影型のデメリット
表示画面が暗い場合があり、部屋を暗くして利用する必要がある場合があります。
液晶テレビやプラズマテレビに用いられる液晶やプラズマ表示装置に、パソコンの画面を移して用いる方式です。
背面投影型のメリット
投影型に比べて、薄型で、操作時に手の影が出ないなどの利点があります。
背面投影型のデメリット
コストが投影型に比べて割高です。また、液晶やプラズマの画面に直接触れたり、誤ってぶつけたりしたときに、投影型に比べて衝撃に弱いというデメリットがあります。
ユニット型電子黒板とは、ホワイトボードや黒板の側面や上端に小さな装置(ユニット)を設置して使用するタイプの電子黒板です。
ユニット型のメリット
既にお持ちのホワイトボードや黒板を電子黒板として使うことができます。装置は小さく軽量なため、持ち運びが用意です。また、比較的安価で購入できます。
ユニット型のデメリット
前面投影型と同様、プロジェクタに接続してホワイトボードや黒板に投影するため、影ができます。また、一体型と比べて、設置のたびにプロジェクタの位置あわせを行う必要があり、セッティングには手間がかかります。
電子黒板の入力方式は、「感圧方式」、「電磁誘導方式」、「超音波・赤外線方式」、「赤外線方式」、「レーザー方式」の5種類に分類できます。
感圧型方式は、ホワイトボードや黒板の表面にかかった力(圧力)を感知することで、電子黒板を操作する方式のことです。画面の表面に電極つきのフィルムを張り合わせておき、触れた部分のフィルム同士が接触して電流が流れることで、位置を検知します。
他の方式とは異なり、「押す」という感覚で入力する事ができます。また、表面をかすった程度では反応しないため、誤動作の心配がありません。
電磁誘導型方式は、磁界を発生できる特別なペンでタッチすることで、パネル側でその電磁エネルギーを受け取り、ペンの位置を検出する方式です。液晶ペンタブレットやタブレットPC、プリクラ端末などで採用されています。
専用ペン以外では動作しないため誤動作は少なくなる反面、指では操作できないため不便な面もあります。
赤外線方式は、ホワイトボードや黒板の表面に赤外線発光素子(ダイオード)を設置することで赤外線を張り巡らせ、ペンや指によって赤外線が遮断された位置を検出して操作をおこなう方式です。ホワイトボードや黒板の表面に対して利用可能で、専用のペン等を用いる必要はありません。感圧型方式に比べて、押すという感覚が必要ない反面、誤操作になりやすい面もある方式です。
超音波方式は、赤外線方式に超音波センサを加えて検出位置の精度を上げた方式です。赤外線方式と同様の位置検出に加えて、専用のスタイラスペンから超音波を発信することで、書き込み位置の検出精度を高める点が特徴です。専用ペンを使って操作をおこなうため、赤外線方式のように誤操作の心配はありませんが、ペンがなければ操作ができません。
レーザー方式は、ホワイトボードや黒板の表面に赤外線レーザーを設置することでレーザー光線を張り巡らせ、専用のスタイラスペンにレーザー光を反射させることで、位置を検知する方式です。また、スタイラスペンがレーザーを発し、表面を光学式センサで監視することで、位置を検知するタイプもあります。
圧力を検知するセンサ。一定圧力で作動する接点検知式の圧力スイッチも含まれる。
どの位置にどれだけの力がかかっているのかを検知するセンサ。
指で触れることで表示パネルの表面電荷の変化を捕らえて位置を検知するセンサ。 タッチパネル表面全体に低圧の電界を形成し、タッチした指によりその部分の電界を放電する。非常に微弱な電流(10~20μA程度)なので人体への影響はない。
表示装置のどの位置をタッチしたか判別するセンサ。動作原理別にさまざまな検知方式のセンサがある。
圧力分布センサの一種。どの位置にどれだけの力がかかっているかを検知するセンサ。検知点が縦横に規則正しく配列されている形態のセンサをマトリックス型触覚センサともいう。分布型触覚センサは接触状況を2次元面において検知することができる。把握力検知のほか対象物体の形状計測、弾性特性計測、移動検知などに用いる。
電極シートとそれに挟まれた有形誘導体から成るサンドイッチ構造の圧力分布計測シートが日本抵抗器で開発されている。 有形誘導体は、極微少な圧力でも容易に変形させ得る様に、スポンジ状になっている。電極シートは、電磁シールド材の様に、導電性繊維を編み上げた導電性シートであり、可行撓性を持つシートであり、感圧部を曲げた状態でも装着可能で有る。回路は、面触覚センサに発生する応力を、容量変化という形で検知している。面触覚センサに与えられた応力の有無はもちろん、応力の大きさを判定することが可能である。